あの表情、ご覧になられただろうか。
こみあげる万感を押さえ、力強さ極まる表情は、その勝利の意味の大きさを示していた。時は大相撲夏場所千秋楽、十両初口の入れ替え戦。十両昇進が懸った大事な一戦だ。高らかな呼出に続いて、おなじみの紹介アナウンスが両国国技館に響き渡る「東方生田目栃木県さくら市出身二子山部屋」。名門の部屋名と共に本市の名が全国津々浦々まで届く、誇らしさを感じる一瞬に続いていよいよ取組だ。高まる緊張感、気合を漲らせて両膝を打ち、一気に臨んだ立会い、格上の相手を勢いよく突き出した！見事な勝利。
正式に新十両昇進が決まると、すぐに生田目関が二子山親方と共に、市役所を表敬訪問して下さるという連絡が入り、6月1日には本市に姿を現してくれた。昨年より一段と大きくなった152キロの体躯を桜色の着物と帯を纏いながら。市長表敬訪問という都合上、既知の方のみ50名程が集い、似顔絵入りの大きな垂れ幕と花束、米三百キロ（JAしおのや様より）等々でお迎えすると喜んでいただき、親方からは（異例の早さの）後援会設立準備をも促していただいた。テナーサックスや手芸も得意という22歳。みんなで応援しましょう！

令和6年7月1日              さくら市長   花塚隆志