市長のひとこと・はなコトバ「季節の境界〜境界を越えて〜」
掲載日 令和6年9月1日
お陰様で静かなお盆を過ごせた。早寝すると深夜に目覚め、ひとり数日前の録画に見入ってしまった。「フィールド・オブ・ドリームス」、1990年の公開時は妻と映画館で、その後ディスクでも観ているから再眠導入になるだろうとスイッチを入れたのだが。不思議な声に導かれて創ったフィールド。その奥と手前とに、不思議な二つの境界が在った。向こう側の世界と、こちら側の世界、そして共存できる空間。決して通り抜けられないはずの境界の両側が、「想い」の力で時空を越えて繋がっていく。身近な故人を想いながら、深く感じ入る自分がいた。お盆という節に観て、感慨は特段のものとなった。
檀家である専念寺では、鎌倉時代の鉄造阿弥陀如来立像(県指定文化財)を納める阿弥陀堂の東側に、古木ながら見事な百日紅(さるすべり)が咲き誇って、一画の土地まで紅色に染め上げている。主たる幹はすでにないのに、僅かに残る幹周の一部から伸びる枝が見事な拡がりを現出。夏と秋の季節の境界を越えて、彩りは神秘さを湛えながら絶妙に映え続けている。
これまでの方々との絶え間ない結びつきは、新たな時代の境界を越えていく力の源泉となり、「これから」に確かに繋がっていくのだと感じた。素晴らしい季節の到来あれ。
令和6年9月1日 さくら市長 花塚 隆志
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