市長のひとこと・はなコトバ「母の大きさ」
掲載日 令和6年12月1日
母が逝くということが、どんなことなのか、はじめて知った。
母の存在がこんなにも大きなものだったとは、知らなかった。小さい頃からどんだけ叱られ(たまにほめられもしたか)、成長してからもどれ程心配をかけ続けたか、ちょっと考えれば分かりそうなものだが、解らなかった。
母は、素朴に強く生きた。冬でも素足で立ち働き、とにかく活動的だった。「自然が一番」と、お菜には添加物を使わず、鰹節を削った。着る物も「質素が一番」と自ら手縫いした。自分のことでなく、誰かの心配で眠れない、と夜遅くまであれこれ思い、出来ることが見つかると隙を見つけては駆け回った。三人の弟や妹の縁談等でも県内外を飛び廻ったらしい。私たち家族のために割いてくれた時間は膨大過ぎて計り知れない。
産まれ出た時は、世界の存在のほとんどは母そのものだったのだろう。その頃と同じ位、いま、雲が美しく澄み渡る青空、輝く星を湛える広大な夜空、様々なところに母を感じる。
最期までお世話になった方々に深く御礼を言っているに違いない。大好きであった父と共に。
令和6年12月1日 さくら市長 花塚 隆志
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