単独浄化槽とは、トイレの水洗化を目的に昭和50年代後半から平成12年度までに普及した浄化槽です。トイレからの排水をその槽内で生物処理し水路等に放流します。単独浄化槽は、設置当初、公共下水道が整備されるまでの一時的なものと考えられており、放流水の水質も現在の合併浄化槽のものと比べると十分なものではありません。
単独浄化槽や汲取り式トイレは、トイレからの汚水のみを処理することを目的としているため、これらを利用するご家庭の台所やお風呂の排水は、「雑排水ます」という固形物を取り除く槽を通って、未処理のまま排水されます。そのため、河川の水質汚濁の原因となるだけでなく、ご近所の排水路の悪臭の原因となり、生活環境の悪化を招くこととなります。
一方、公共下水道、農業集落排水および合併浄化槽は、トイレからの汚水に加え、台所やお風呂の排水をすべて処理するものです。
周辺環境を改善するため、下水道・合併浄化槽への切り替えをご検討ください。
〈 単独浄化槽 〉 〈 合併浄化槽 〉
単独浄化槽・汲取り式トイレから公共下水道への切替をする方が排水設備工事をする際に金融機関からの融資を受ける場合には、「水洗便所改造資金融資あっせん制度」を利用することができます。
この制度は、金融機関に融資金を返済する際の利子を市が負担するものです。