

調査の背景と目的
東日本大震災前には、花見や温泉入浴で賑わったお丸山公園をどのように活用するか。これは、本市にとって大きな課題であることから、老人福祉センター周辺やお丸山公園全体を民間活力によって利活用できないものか検討を始めたところです。
そこで、民間事業者の皆様との「対話」を通じて、活用のノウハウ・アイディア等の提案を受けることで、本公園の市場性を含め、今後予定している公募に必要な諸条件を把握するために「サウンディング型市場調査」を実施しました。
本調査の結果、民間事業者から下記の提案等をいただきましたので、概要を公表します。
提案を求めた内容
- お丸山公園が地域交流、レクリエーション、スポーツ、憩の場等となるような賑わい創出が図られる事業展開が考えられるか。
- 老人福祉センターやスカイタワーは、どのような活用ができると思いますか。(建物の解体や改修を含めて)
- さくら市に求めることなど
調査概要
スケジュール
- 調査実施の公表 令和元年11月18日(月曜日)
- 現地見学会 令和元年12月12日(木曜日)
- 対話エントリー期間 令和元年12月10 日(火曜日)~令和2年1月17日(金曜日)
- 個別対話実施 令和2年1月20日(月曜日)・22日(水曜日)・23日(木曜日)
現地見学会参加事業者数
4団体
対話参加事業者数と主な業種
3団体
- 経営コンサルタント業
- ビル総合管理・総合メンテナンス業
- 観光業
参加事業者との対話で得られた主な意見・提案
お丸山公園が地域交流、レクリエーション、スポーツ、憩の場等となるような賑わい創出が図られる事業展開が考えられるか
- 桜の季節を中心としたイベントの開催
- 眺望を生かし憩の場として活用
- 地形を生かしたトレイルラン
- ヨガの聖地化
老人福祉センターやスカイタワーはどのような活用ができるか
老人福祉センター
- 修繕、リニューアル後、温泉宿泊施設として再利用
- 新たな事業展開を進めるにしても、現存の状態であることがマイナス要因であり、解体・撤去した方がよい
- 解体撤去後、跡地にカフェや小屋型宿泊またはハイセンス宿泊施設を整備
スカイタワー
- 喜連川のランドマークとして残す。ただし、安全面の配慮が必要
- 利益が生まれる見込みがあれば修繕し展望スペースを活用
- 壁面生かしボルダリング施設としての利用
その他
- 眺望と癒しの空間としては素晴らしいロケーションは魅力
- 来客を想定した際の導線や交通量の面など立地条件が不利
- 立地条件に勝る魅力的な場所にならないと集客は厳しい
- 建物の改修または撤去は市が実施してほしい
今回の調査で把握できたことおよび今後の方向性
今回のサウンディング型市場調査を実施した結果、次の点が把握できました。
- お丸山公園が持つ眺望や自然豊かな癒しの空間は魅力的な環境であること
- 老人福祉センターを活用する場合には市が改修する必要があること
- 老人福祉センターは市が改修することで活用の可能性はあるが、撤去することで空間をより有効に活用できること
- スカイタワーは安全面に配慮しランドマークとして残した方が良いとの意見が多かったこと
今後、民間事業者からの意見・提案を参考に、お丸山の再生に向けた検討を進めます。