引越しサービスのトラブルに注意!
引越しサービスでは「引越し当日の約束の時間になっても事業者が来ない」「家具に傷をつけられた」などの相談が寄せられています。
そこで、引越しサービス契約時の注意点についてまとめました。
見積もりは複数の事業者に依頼し、価格だけでなくサービスの内容も十分に検討しましょう
引越し業務を行うことができるのは、国土交通省の許可(軽貨物自動車の場合は運輸支局長への届出)を得た事業者だけです。許可を得ている事業者かどうかをまず確認し、複数の事業者から見積もりを取りましょう。見積もりについては価格だけでなく、荷物を運搬する体制などのサービス内容についても確認することが大切です。
また、見積もり時に受け取った梱包用ダンボールは、契約をしなかった場合、その返送や代金をめぐってトラブルになることがあります。引越しの契約先を決めていない段階では、ダンボールを受け取らないようにしましょう。
約款と見積書は、契約内容を示す大切なものです。必ず確認してください
事業者の約款に基づいて引越しサービスを行います。約款には解約料の発生時期や荷物の紛失・破損・遅延への対応についても記載されています。見積り時には、約款の内容を必ず確認し、気になる点はしっかり説明を受けましょう。見積書には荷物の受取日や引越し日などの大切な内容が記載されており、見積書の記載内容が契約内容を表す書類となります。口頭で打合せた内容であっても、事業者と約束したことは必ず見積書に記載してもらいましょう。
引越し作業中および引越し終了後は、すぐに荷物や家屋を点検し、荷物の紛失や破損に気付いた場合は、すぐに事業者に連絡しましょう
引越し作業中に荷物や家屋などに傷が付いた場合は、その場で事業者に申し出ましょう。また、標準引越運送約款では、荷物の紛失や破損は、消費者に荷物が引き渡された日から3か月以内に連絡をしないと事業者の責任が消滅します。荷物の搬出、搬入終了の際には、積み残しの荷物が無いかなど事業者と一緒に確認し、引越完了後はすぐに、荷物の個数や状態を確認しましょう。事前にすべてのダンボールに番号をふるなどしておけば、個数の管理がしやすくなり、紛失の際にも立証することが容易になります。
高額な家具、家電、絵画、宝石などがある場合には、荷送人が任意で加入できる引越し荷物運送保険を利用したり、大切な物は、自身で運ぶなど、トラブルにならない対策をとることが大切です。