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ソメイヨシノ(広報さくら11月1日号)

ソメイヨシノ

(C)(公財)日本花の会

ソメイヨシノについて

ゆうゆうパークのソメイヨシノ

 

ソメイヨシノは、江戸時代末期に現在の東京都豊島区駒込にあった染井村の植木職人たちによって生み出された園芸品種とされています。(※諸説あり)

野生種のエドヒガンとオオシマザクラの交配により生まれており、花の美しさと成長の早さから、瞬く間に全国へと広がりました。

その反面、自然界では増えにくい特徴を持つことから、接ぎ木や挿し木によって増やされてきた歴史があります。

言い換えれば、全国に咲いているソメイヨシノはすべて同じ遺伝子を持つクローンとも言えるわけです。

これにより、全国どの地域でもほぼ同時期に開花が揃うため、気象観測の桜前線の基準となっています。

一方で、クローンであるために、ソメイヨシノはてんぐ巣病という病気にかかりやすく、他の桜に比べて寿命が短い(おおむね60年~70年)とされています。

てんぐ巣病とは、枝の先がほうきのように細かく分かれて固まり、花が咲かなくなったり、樹勢(木の元気)が弱ったりします。

病気の原因はカビの一種で、風や虫によって広がるため、一本の木だけでなく周囲の桜にも影響が出ることがあります。

てんぐ巣病にかかってしまった桜の木は、治療が難しいため、枝を選定したり、場合によっては植え替えを行ったりして、桜を守る取り組みが実施されています。

例として本市では、喜連川地区の早乙女桜並木を令和5年度よりジンダイアケボノへ植え替える事業を進めており、10~15年後に見ごろを迎える計画です。

ただ、やはりソメイヨシノが全国各地で一斉に咲き誇る春の光景には、他の桜にはない特別な華やかさを感じます。

本市の象徴ともいえる鬼怒川河川公園(ゆうゆうパーク)の約580本のソメイヨシノの桜並木を、これからも守り続けていかなければならないと考えております。

 

桜について更に詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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市が管理する場所で見られるソメイヨシノ

ゆうゆうパークのソメイヨシノ2

さくら市ミュージアムのソメイヨシノ

お丸山公園のソメイヨシノ

掲載日 令和7年11月1日
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