死んだ野鳥を見つけたら
鳥インフルエンザについて
鳥インフルエンザはA型インフルエンザウイルスが引き起こす鳥の病気です。鳥に感染するA型インフルエンザウイルスをまとめて鳥インフルエンザウイルスといいます。A型インフルエンザウイルスのうち、ニワトリに対する病原性が強いウイルスによって起こされた家きんの病気が「高病原性鳥インフルエンザ」です。野鳥においても同様に感染が確認されています。
鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥と濃密な接触をするなどの体内に大量のウイルスの侵入が心配される特殊な場合を除いては通常では人には感染しないと考えられています。また、鶏肉や鶏卵を食べることによる感染するという事例の発生もありません。
鳥の排泄物等に触れた場合でも「手洗い」「うがい」をすれば過度に心配をする必要はありませんので冷静な行動をお願いします。
死んでいる野鳥を見つけたら
野鳥は飼われている鳥と違いエサが取れず衰弱したり環境の変化に耐え切れず死んでしまうこともあるため、野鳥が死んでいても直ちに鳥インフルエンザを疑う必要はありません。ただし、野鳥は鳥インフルエンザ以外にも様々な細菌や寄生虫を持っている可能性がありますので使い捨て手袋を使用し処理するなどの衛生対策をお願いします。
ただし、以下の分類の野鳥が下記の状況で死んでいる際には鳥インフルエンザの感染が予測され調査の必要がありますのでご連絡をお願いいたします。※国内の発生状況に応じて対応が変わります。
以下のケースに該当しない場合は亡骸を使い捨て手袋を使用してビニール袋などに入れて処分するようお願いします。
検査優先種1(ハクチョウ・オオタカ・ハヤブサなど)
これらの種類は高病原性鳥インフルエンザウイルスの感受性が高いとされます。
- 1羽以上(すべての対応レベルで同一)
検査優先種2(マガモ・オオワシ・フクロウ類など)
これらの種類は過去に感染例のあった種類であります。
- 同一箇所(目視できる範囲が目安)3羽以上(対応レベル1)
- 同一箇所(目視できる範囲が目安)2羽以上(対応レベル2)
- 1羽以上(対応レベル3)
検査優先種3(カルガモ・カワウ・サギ類など)
ウイルスの広がりを把握することを目的として定められた種です。
- 同一箇所(目視できる範囲が目安)で5羽以上(対応レベル1、2)
- 同一箇所(目視できる範囲が目安)で3羽以上(対応レベル3)
その他の種(カラス・スズメなど)
上記以外のすべての鳥種が該当となります。
- 5羽以上(すべての対応レベルで同一)
対応レベルについて
対応レベルについては国内の発生状況で変わります。発生状況と対応レベルは以下のとおりです。現在の対応レベルは対応レベル2です。対応レベルは以下の環境省HPにて確認ができます。
- 対応レベル1(通常時)
- 対応レベル2(国内単一箇所発生時)
- 対応レベル3(国内複数個所発生時)
前述の野鳥の死亡を確認した場合には下記へご連絡お願いします。
矢板森林管理事務所 管理課 Tel:0287-43-0427