あれは何処かのお店？或いはホテル宴会場だっただろうか。ほんの数分だったかもしれないが強い印象が残っている。
｢君らは知らないのか。この関東平野のような場所は、世界に二つとない。世界最大級の人口、4000 万人以上が一つ平野に暮らし( 昼間人口は4500 万人以上か)、気候は温暖、春夏秋冬という麗しい四季があり、豊富で美しい水だ。こんな場所が他にあるか。」「君はとちぎか。大事な場所じゃないか。君らが政治を志すなら、この世界に冠たる関東平野をどう活かしていくか、それが君らの役割だ。」都知事に就任されるしばらく前の頃だったと思うが、大きくて迫力ある政治理念を直に感じた。
「君らのとこまで東京になれば、首都機能移転など、必要ない。『移転』なんてちっぽけでつまらんだろ？それよりこの地全体を、強く大きくする。それでいいんじゃないか？」と笑っておられた。優良な住環境。極めて良質な農林水産物を産む自然環境。世界最先端の技術と秀逸な商工産業。歴史と文化。我らのさくら市は、間違いなく世界有数の立地環境にある。氏の言葉が甦る。その叡智を少しでも、と願ってやまない。

令和4年3月1日               さくら市長  花塚隆志

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