それにしても凄まじい! 花粉の日々だった。咲く頃には収まるからと、桜の開花を待ち望んでいた。「桜花爛漫」の時はほんの数日だが、なぜこんなに待ち焦がれるのだろう。その時のために、一年を通じて桜を手入れする人々がいる。弘前公園はお手本であり、本市職員の研修を受け入れていただいた。桜の花芽は、前年の夏に生まれて、秋に眠り、冬の寒さに耐える中で目覚める（休眠打破）そうだ。桜の開花には、「冬の寒さ」と「春の暖かさ」が必要なのだ。
新型コロナのトンネルを抜け出ようとする今、市民体育祭の運営委員会では、久方ぶりの開催を目指すことが決まった。役員のなり手不足や参加者の募集などの課題、休眠期間の検討を踏まえて、コロナ前に戻すのではなく、新たな形式での開催が話し合われている。行政区共同での参加や、種目数を減らした上で、この際、秋季大会はさくらスタジアムで市内全域の合同開催を実現しようとするものだ。もとより、多くの方々の長期間に及ぶ多大な「ご労苦」と「熱意」で成り立つ市最大のイベントであり、検討項目も多い。
実現すれば、大会当日が満開の花だとすれば、それに終わらず、一連の日々での出会いや協働は、新たな人の輪や喜びという花を次々に咲かせ、地域での防災や見守り、安心安全といった実を結ぶことにも繋がっていくことだろう。

令和5年4月1日              さくら市長   花塚隆志

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